• 2024.2.15
  • NEWS

袋吊りで生まれる大吟醸のしずく…千功成3月発売へ

 二本松市松岡の檜物屋酒造店(齋藤一哉社長)で14日、「千功成大吟醸袋吊り」の袋吊り作業が行われ、芳醇なしずくが1滴1滴生まれました。3月初めに限定生酒、中旬以降に火入れ酒として発売されます。

 じっくり発酵させた大吟醸もろみを15ℓずつタンクから運び出し、袋に入れて別のタンクに吊るしました。もろみの重さで1滴ずつしぼり出され、タンクの底に原酒が静かにたまります。高級酒ならではの手間で、蔵人が一丸となって手際よく作業をこなしました。

 齋藤社長は「夏の猛暑で今年の米は硬く溶けにくかったうえ、暖冬で温度管理に苦慮したが、なんとか上質の酒ができた」と手ごたえを話しています。今年は昨年の1.5倍に増やす予定で、袋吊り作業はまだ続くそうです。問い合わせは檜物屋酒造店(電話0243-23-0164)へ。

タンクでじっくり熟成された大吟醸もろみ
袋に詰められるもろみ
▲ 別のタンクに吊るしてじっくり原酒をしぼる ▼
一覧に戻る