• 2024.1.4
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広瀬熊野神社で伝統の御田植祭、ことしも豊作!

 県指定重要無形民俗文化財「広瀬熊野神社の御田植祭」は3日夜、二本松市上太田字広瀬の同神社で行われ、農作業姿の氏子が薄明かりの下、豊年の予祝と作占いの田遊びを演じました。占いでは今年は豊作だそうです。

薄明かりのもとで行われた御田植祭

 女人禁制、神事の一切は他言無用など、地域の16軒でつくる広瀬熊野神社御田植祭保存会(遠藤善勇会長)が古い神事の形を継承しています。拝殿でせき堀払い、田うない、代かき、田植えなど稲作の一連の作業を演じ、稲刈りでは「七穂で八升とる八穂で九の枡とる」と掛け声を合わせて豊作を願いました。一方、本殿では厳かに作占いが行われ、早生七分五厘、中生七分、晩生七分(最高は八分)と出ました。

 遠藤会長は「高齢化が進んで伝統を守るのは厳しいが無事終えることができた。年明けから能登半島地震や羽田空港事故があったため、豊作とともに平穏を強く願った。良い年になってほしい」と話しました。

農作業姿で伝統を受け継ぐ氏子たち
米粒の広がり方をみて今年の作柄を占う
たき火で暖をとりながら粛々と神事をこなす…
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