• 2023.4.15
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二本松少年隊記から戊辰戦争を読み解く

 にほんまつ城報館1階にある二本松歴史館で18日から企画展「二本松少年隊記から読み解く~二本松戊辰戦争」が開かれます。少年たちが命を賭して守ろうとした二本松の幕末を知ってほしいと、開館1周年を記念して二本松市教委が企画しました。6月4日まで。

 「少年隊出陣」「藩校『敬学館』と少年隊」「少年隊と戊辰戦争」「少年隊の最期」「戦火に包まれる二本松」「西軍からの評価」のコーナーごとに、史料や二本松藩などで使われた火縄式銃、エンフィールド銃、西軍の主力・スナイドル銃、刀剣などイラスト解説付きで分かりやすく展示。丹羽長富筆の「敬学」扁額を掲示し、教科書として使用された五経、四書も並んでいます。

 また、少年隊が戦った供中口、御両社、大壇口の各戦いの様子を地図上に示して説明、水野進(当時14歳)、武谷剛介(同)、上崎鉄蔵(16歳)の出陣に関するエピソードや、成田才次郎(14歳)、岡山篤次郎(13歳)、小沢幾弥(17歳)の最期の様子も紹介しています。

 板垣退助に「たおれても戦い抜き、武士道を貫いた二本松はこの上なく素晴らしい」といわしめた少年隊らの精神と郷土愛に触れることができます。午前9時~午後4時30分。5月8日以降は毎週月曜休館。無料(常設展は有料)。問い合わせは同歴史館(電話0243-22-3220)へ。

 *二本松の戊辰戦争を再現ドラマを交えて紹介する「霞ノ国ヒストリア~二本松の戊辰戦争~」は4月22日午後4時30分から福島中央テレビで放映されます。

二本松少年隊記から戊辰戦争を読み解く企画展
敬学館で教科書として使われた五経などを展示
二本松藩と西軍の銃は性能の違いが分かる
火縄式銃と管打式銃(手前)
二本松の激戦地を解説
城下の様子をつづった史料も並ぶ
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