• 2023.9.29
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安達駅の旧駅舎98年の歴史を振り返る

 いにしえの安達駅「旧駅舎98年の歩み展」が10月29日まで、JR安達駅東西自由通路1階コンコースで開かれ、地域住民らが懐かしい写真の数々に目を細めています。あだち観光協会(加藤和信会長)がにぎわい創出と地域活性化を目指して企画しました。安達駅西地区整備協議会共催。

安達駅の思い出を振り返る関係者

 JR東北線安達駅は1917(大正6)年7月に開業、老朽化に伴い橋上駅として新築され、2016(平成28)年1月に東西自由通路とともに供用開始されました。その後、住民の心の拠りどころとなっていた旧駅舎は取り壊されました。展示会では駅30周年の記念写真、営業実績を上げるために70(昭和45)年から10回も実施された町民号の様子、構内のSL、出征風景など写真史料30点が並びました。

 また、明治~大正にかけて繰り広げられた安達駅の誘致活動、停車場の位置をめぐる紛争、国鉄が提案した駅無人化に反対する町民総決起大会(昭和44年)などの歴史を分かりやすく掲示。住民とともに地域を支えた駅舎の姿を紹介しています。切符売り場の窓口もそのまま保存しており、会場一角に〝再登場〟しています。

 開幕を前に9月29日、関係者を集めて内覧会が開かれ、加藤会長は「駅は地域の核だったことが分かる企画。これからも力を合わせて駅の存在を高めていきたい」とあいさつしました。入場無料。

 10月9日には「駅ピアノ」設置3年を記念して同コンコースで、駅に響け「ほんとの空」コンサートが開かれます。Nobyさん(トランペット)、沼田良子さん(ピアノ)が楽しいメロディーを駅舎内に響かせます。午後1時30分から。問い合わせは観光協会事務局(安達支所地域振興課内、電話0243-23-9024)へ。

2階の展望スペースに置かれているピアノ。自由に弾けます
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