• 2022.9.26
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伝統と職人技光る 二本松家具

 300年の伝統を今に伝える二本松家具を集めた「第27回二本松家具まつり」が二本松市民交流センターで開かれました。二本松木工家具協同組合の主催で、新型コロナ禍の影響で開催は3年ぶり。

 材料を厳選し、天然木の美しい木肌を生かした家具は、いずれも職人の熟練技が光る〝芸術品〟。城家箪笥(たんす)をはじめ欅箪笥、総桐箪笥、飾り棚、リビング家具など多種多様な商品が並びました。住宅事情から近年はサイズが縮小傾向にあるそうですが、朱漆でインテリアにもなるチェスト、昔ながらの民芸階段箪笥など「本物」を求める来場者が多く、会場はにぎわいました。

▲ スペースに合わせた家具を紹介

 また、カギ穴を隠すようにデザインして内側にさらにロック、収納箱を配した「からくり箪笥」は職人の遊び心もうかがえ、まさに匠技ならではの逸品。黒柿が美しい貴重な箪笥も展示され、二本松家具の奥深さを印象付ける展示会でした。同組合は「伝統家具を取り巻く情勢は厳しいが、技をつないで、いいものは残していきたい」と話しています。

階段箪笥や民芸家具
▲ 漆が美しい家具やからくり箪笥も ▼
独特の木目が美しい黒柿箪笥
小物や彫刻も展示された会場

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