• 2022.9.9
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提灯祭り 竹田坂の〝必需品〟幣束づくりも着々

 祭祀で捧げられる幣束(へいそく)は二本松の提灯祭りでは本祭りに欠かせないものとなっています。竹田坂を上る際、城のお殿様に背を向ける形になるため、神様にちなんだ幣束を背中に差し「失礼のないように」したとされます。

神様に捧げられる幣束。提灯祭り2日目の本祭りの際、配付される

 丸又葬儀社(二本松市本町)では長年、根崎、亀谷を除く5町が使用する幣束を制作しています。冬を前にシノダケ(女竹)を刈り取り、皮をむいて60センチの長さに切り、洗って乾燥させたあと、プレスした折り紙を挿して仕上げます。折り紙は金、銀、赤、緑、紫と白を組み合わせ5種類の幣束に。他市町分を含め毎年3,000本は作るそうです。

 同社は「年間を通して、仕事の合間を見つけてはコツコツ作業しています。特に竹の採取と下準備が大変ですが、お祭りの一端を担うことができ光栄です。これからも地域のために携わっていきたい」と感謝の言葉で〝長年の誇り〟を話してくれました。幣束はお祓いを受け、各町で配付されます。

▲ 竹の採取から飾り付けまで1年を通して作業が続く ▼
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