• 2022.5.2
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大山画伯生誕100年、采子さんが父親像語る

 二本松市名誉市民で、文化勲章を受章した日本画家・大山忠作の生誕100年を記念した特別トークショーが市民交流センターで開かれ、長女の大山采子さんが父との思い出や作品についてユーモアを交えて紹介しました。

 大山画伯は1922年(大正11年)5月5日、二本松市根崎に生まれ、戦時中、マニラ湾で九死に一生を得て復員。「拾った命だから絵だけ描いていく」(采子さん)と創作活動に没頭しました。采子さんによると、69年(昭和44年)の「母子像」から繊細でカラフルな作風に変わったそうで、自身も何度かモデルを務めたとか。

 「父には叱られたことも、勉強しろとも言われたことはなかったが、学校を休むと叱られた。決めたことは継続しないといけないことを学んだ」と父の背中をみて育った半生を振り返り、「ブレたり、こびたりせず、おおらかで芯の通った人だった。富士山のようで尊敬している」と、今なお大きな存在の父親像を語りました。

 NPO法人まちづくり二本松主催、市教委の共催。引き続き聴講者は、采子さんの解説で大山忠作美術館で開催中の「描かれた動植物~幽玄・華麗な姿を留める」を見学しました。

作品や思い出について話す大山采子さん
大山画伯が描いた着物姿で講演する采子さん
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